KAMINOSとわたしの熱い道 ~アルゼンチンのスーパー・エンタメ・ユニット4度目の来日に向けて~

-福岡のコンサート・イベント企画制作会社 ヨランダオフィス 代表のブログ-

April 2018

2019年10月、カミーノスは男性ダンサーも増やし、更にグレードアップして来日しますが、
詳細を公開できるまで、しばらくは、ヒストリーを綴っていきたいと思います。

 flyer_2009

2008年に届いたアルゼンチン公演の映像を観て、

「たった1年でこんなに良くなるなら、次はもっと凄いはず!」

と、確信した私は、彼らを日本に呼ぼうと、せっせと企画書を作り、ビデオも添えて、
各地でこのショーの主催者を探しをはじめました。


映像を観てくださった各地のホールの方々やTV局の方々・・・
「カッコ良さそうですね~。個人的には是非観てみたいですが、
果たして集客できるのか、はたまた、気まぐれなラテン人たちが本当に来日するのか・・・
初来日公演をするのは、ちょっと怖いですね」と口々におっしゃいました。


そうなのか・・・ 初来日でなければいいのか!
ならば、1度、初来日ツアーをやってしまえばいいのね!

と、実に無謀な、いや、ポジティブな決心をしました。


とは言え、
福岡拠点のヨランダオフィスが他県の公演を主催しても集客しきれるかどうか
という不安はぬぐえません。(過去に痛い思いもしましたし)

そうなると、福岡公演のみ・・・


9名のグループの渡航費、滞在費、公演に関わる費用、宣伝費・・・
到底1公演でまかなえるはずもありませんが
TVQ九州放送、天神エフエム(現在はLOVE FM)の熱いサポートを頼りに、
電波の届くエリアで数か所の公演が出来れば何とかなるかも! と、
福岡公演は、天神エフエムさん管轄の西鉄ホールで4日間6公演やらせて貰うことにしました。


福岡県田川市出身の長年の友人(先輩)にビデオを観て貰ったところ

「僕が子供の頃は、田川は活気があって、
 凄い演奏家が中学校へ演奏に来てくれたりもしたし、
 いろんなアーティストを観る機会があったけど、
 今は、そんな機会もほとんどなくなってしまった。
 僕らが田川のみんなに、この凄いコンサートを観て貰う機会を作るよ」

と、同窓生の皆さんと実行委員会を立ち上げ、田川公演が決まり、
福岡県久留米市の石橋文化センターが共催してくださることになり、久留米公演も決定。


福岡県内で3か所、全8公演に加え、
グリーンランドにあるホテルヴェルデで昼・夜2公演のディナーショーを開催してくださることになり、
初来日ツアーは全10公演と決まりました。


2009年、「LA CRUZADA」という演目での来日でしたが、
当時、グループ名が無いことに気づく余裕もないまま、
クルサーダの初来日ツアーへ向けてマッシグラ。


日本では、だ~~~れも知らなかった「LA CRUZADA」、
そして、今にも増してちっぽけなヨランダオフィスの企画・招聘。


大丈夫なのか???


次回4度目の来日を予定しているということは、勿論、大丈夫だったわけですが。

続きは次回・・・

アルゼンチンのスーパー・エンタテイメント・ユニット”KAMINOS”(カミーノス)


これまで、2009年・2011年・2014年の3度の来日で、全会場を感動の渦に巻き込みました。


フラメンコとマランボに共通するサパテオ(足技)に着眼し、
2つの民族舞踏をスタイリッシュにコラボレートしたユニット
というのが、KAMINOSの説明ではあるのですが、
フラメンコもマランボも知らない人でも、誰もが心奪われる、
ジャンルを超えた情熱のエンタテイメントなのです!


「マランボ」という舞踏は、日本では、よほど南米に興味がある人でないと、ご存じないのではないかと思いますtr_member
かくいう私は、2000年から2005年まで毎年、アルゼンチンタンゴのトリオ(写真)と小さなツアーをしていて、ラテンファンではありましたが、それでも「マランボ」なんてそれまで見たことも聞いたこともありませんでした。
(※マランボ…追々説明してみたいと思いますが、簡単に言えば、足さばきが勇壮なアルゼンチンの舞踏です)


そんな私が、このユニットを日本に連れてこよう!と思ったきっかけについて・・・


フラメンコダンサーでKAMINOSのプロデューサーでもあるクララ・ジャンノーニは、
2001年・2002年・2003年それぞれ3ヵ月間ずつ、フラメンコ講師として
福岡のラテン文化センターへ来ていたので、その期間にフラメンコ・ショーで
彼女を観たことはありましたが、直接話したことはありませんでした。
20代前半の若い綺麗なダンサーだなというのが彼女の印象でした。
(フラメンコといえばスペインですが、アルゼンチンのブエノスアイレスでもフラメンコは盛んなのです)


このクララにフラメンコを習っていた友人が、
「今度アルゼンチンに行くからクララにも会いたいです!」
とメールを送ったところから、KAMINOS初来日までのストーリーが始まります。


その友人が 旅行前のある日、私に
「クララが”凄いユニットを作ったから日本でツアーをしたい“って言ってるの。
何とかしてあげて~。なんか、物凄くカッコイイらしいよ!」
と、言うのです。


え~~? そんなこと言われても・・・


2000年から、アルゼンチンタンゴのベテラン爺様方と九州数か所のライブハウスをまわり、
少しずつホール公演も出来るようになったとはいえ、そのタンゴトリオの元締めは
私ではなかったですし、ミュージシャンのトリオと数か所の公演をするのと、
ダンサー&ミュージシャン総勢9名を直接呼んでツアーを行うのは大違いで、
当時の私には、とてつもなく高いハードルでした。


しかし、詳細を聞かずして断念する前に、一応詳しいことを聞いてみようと思い
来日にあたっての細かい条件を問い合わせるシートを作成しました。
つたないスペイン語と、これまた怪しい英語と、友人に正確に把握してもらう為の日本語、
各項目、3か国語で質問を並べ、それに加えて南米で公演を行った際のビデオとパンフレット、
アーティスト写真がほしい旨を書いて、友人に託しました。


そして、友人が何一つ欠けることなく持ち帰ってきてくれた資料の中にあった
アルゼンチン公演のビデオを観てビックリ。

うひゃ~~~!!! ホントにカッコイイ!!!
こんなの生で観られたら凄いだろうな~~~!!!

cuarteto rosa

条件が整えば、来日ツアーにチャレンジしてみたい!


しかし待てよ、私の質問シートに書き込まれたギャラ、
『$●●●●●』
これは米ドルなのかアルゼンチンペソなのか・・・ 
(米ドルもアルゼンチンペソも通貨記号は同じく「$」)


米ドルなら無理、アルゼンチンペソならOK!
当時と今とはレートが違いますが、
わかりやすい数字で例えるなら、現時点(2018年3月)のレートだと
10万米ドル=約1060万円 10万アルゼンチンペソ=約52万円


ここは正確に問いたださねば・・・
シビアな話なので、知人に翻訳も手伝って貰い確認したところ、
返信されてきたメールには
USD(米ドル)●●●●●
と書かれていました。

ガーーーン!!


更に9名分の渡航費、滞在費、そして公演にかかる費用を考えると、
無謀な私もさすがに諦めモードに陥りました。


無理だろうな~と思いつつ何だかんだ試算したり、
そもそも「マランボ」ってなんなんだろう、と調べたりしているうちに数か月が経った頃、
アルゼンチンのクララから、更に進化した公演のDVDと、現地の新聞に掲載された記事などが届いたのです。


そのDVDが、私のそれまでの諦めモードを吹っ飛ばしました。


1年足らずでここまでグレードアップするなら、来年はもっと凄いはず!
こんなの日本では誰も見たことないはず!
もう諦めない! 何とかするしかない!
と奮起したわけですが、ここからが山あり谷あり・・・


メールの仲介(翻訳)をしてくださっていた方は
アルゼンチンに住んだことがあり、クララのことも知っていたので
快く引き受けてくださっていましたが
外国人が日本で仕事をすると20%の源泉徴収税がかかることの説明など(★)
交渉の側面でシビアな内容も増えてきたので
とうとう直談判せざるを得なくなりました。


当時のWEB翻訳は、今よりもっと頓珍漢だったので
夜な夜な辞書をめくり、週1回のスペイン語レッスンで先生の力を借り、
KAMINOSのプロデューサーであるクララとメールのやり取りを続け
来日ツアー実現への道を切り開こうと必死でした。


他にコンサートやイベントの仕事も抱えながら
地球の裏側と手探りで交渉し続けるパワーが湧いていたのは
あの映像の魔力かもしれません。


ちなみに当時、KAMINOSというユニット名はまだありませんでした。
「LA CRUZADA(ラ・クルサーダ)」という演目名のみで、このCRUZADAとは“十字軍”の意味ですが、
フラメンコとマランボがクロス(†)していくことを表しています。


その演目「LA CRUZADA(ラ・クルサーダ)」を、私も観てみたい! 
日本で沢山の人にも観て貰いたい! という想いは
友人がアルゼンチンから持ち帰ったビデオに魅せられたところから始まり、
さらに翌年届いたDVD映像を観た時には「絶対に何とかする!!」という決意に至ったのでした。


今から約10年前、ヨランダオフィスでの大きな公演は年に1度の
小曽根真さんの公演のみだった頃のことです。


(★)
外国人アーティストにギャラを支払う場合、20%(現在は20.41%)源泉徴収税を差し引かねばならない、ということになっていますが、米国アーティストのみ租税条約による特例があります。
日本で源泉徴収された税金をアルゼンチンで還付して貰うシステムがない為、先方はあくまでも「手取額」での提示となり、こちらは2割増しで考えるしかない、という結論に至るまで、税務署に何度か足を運び「それって、日本で稼ぐならショバ代払って帰れ!ってことですか?」などとゴネタこともあったっけ…。

 

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